アルバイトからWebデザイナーになるメリット・デメリット

未経験からWebデザイナーになりたいと思っている人にとって、一番ハードルの低い就職方法がアルバイトです。

正社員や派遣社員では仕事が見つからなかった人でも、アルバイトで応募すると即採用が決まった、という人は珍しくありません。「とにかくWebデザイナーとして就職できるのなら、アルバイトでもなんでも良いから早く就職したい」と思っている人も中にはいますよね。

そこで今回は、知っているようで知らない、アルバイトからWebデザイナーになるメリットとデメリットをご紹介していきます。

アルバイトのメリット

実務未経験者OKの求人が多い

HTMLやCSS、Photoshopを一通り操作できるレベルなら実務の経験がなくても実務経験不問として募集している求人が数多くあります。正社員で未経験からWebデザイナーになるのはハードルが高いかもしれませんが、アルバイトからWebデザイナーになるのはそう難しいことではありません。

ただアルバイトでも、ポートフォリオサイトや紙で印刷したポートフォリオなどを求められることもあるので、事前に準備しておきましょう。

基礎から基本的なスキルを習得できる

独学でも技術は学べますが、実は間違った覚え方や効率の悪い覚え方をしていた、ということがあります。アルバイトで入社すると先輩社員の指導の元、正しい技術を少しずつ習得して仕事に活かすことができます。

正社員になるとスケジュールに追われ忙しくなりますが、アルバイトならそこまで時間に追われることはありません。基礎からコツコツとスキルアップしていきたい人にとってはアルバイトからのスタートはメリットといえます。

正社員登用の可能性がある

アルバイトを募集している会社は正社員登用制度のある会社が多く、最初から社員登用を前提とした募集もあります。正社員になるまで2、3年かかる人もいれば、やる気があってスキルを磨く向上心がある人は数ヶ月から1年ほどで正社員のWebデザイナーになる人もいます。

あなたがいずれは正社員になりたいと思っているなら、正社員登用制度のある会社を狙って応募することをおすすめします。実際、私もWeb業界で最初に正社員になった時はアルバイト入社で1年で正社員になれました。

交通費が支給されることが多い

派遣だと交通費は支給されませんが、アルバイトは会社と直接雇用を結ぶので交通費が大体支給されます。月2万円まで、と支払い上限はあるかもしれませんがほぼ足ります。

アルバイトのデメリット

賃金が安い

あなたが実家暮らしならまだ良いのですが、一人暮らしの場合は家賃が安い所に住まない限りはアルバイトだけで生計を立てるのは困難です。

Webデザイナーの時給は、アルバイトでも事務や他の職種に比べると多少割高ですが、正社員と違ってアルバイトは時給制なので祝日が多い月の収入はその分減ることを覚悟する必要があります。

賞与(ボーナス)がない

稀に賞与が出る会社もありますが本当に稀で、ほとんどの職場はアルバイトに賞与は出ません。また、Webデザイナーの場合、正社員でも賞与がない会社が多いので賞与は期待しないでおきましょう。貰えればラッキーという程度に思っていてください。

責任のある仕事を任せて貰えない

アルバイトで入社した場合、担当している先輩社員のアシスタントしてスタートすることが多いです。Webデザイナーの仕事はWebサイトを制作する他にサイトの更新作業も多く、それらのちょっとした作業をあなたにお任せすることになると思います。

画像の切り抜きから簡単なバナーやアイコンの作成、スキルがあればWebサイトのデザインやコーディングも任せて貰えるようになりますが、もっと責任感のある仕事をしたいと思っても、最初の数ヶ月から1年は先輩の指示に従って基礎スキルや知識を磨くのに専念しましょう。

30代以上の採用は難しい

アルバイトと言っても、スクールや専門学校を卒業したわけでもない30代の未経験者の採用は厳しいです。何故ならWeb業界は平均年齢が20〜30代と若めで、若いうちから様々な経験を積みスキルアップしていくからです。

私が勤めた会社でも当時平均年齢が28歳の会社がありました。あなたを指導してくれる先輩の年齢も20代の可能性が高く、30代の未経験者を採用するよりも20代の未経験者を採用する確率の方が高いでしょう。

年齢が20代ならアルバイトで仕事を探すこともおすすめできますが、30代の場合は1人である程度出来るくらいのスキルを高めて、派遣で仕事先を紹介して貰うことをおすすめします。

関連記事「派遣社員でWebデザイナーになるメリット・デメリット

アルバイトのまとめ

アルバイトからWebデザイナーになる魅力は、就職のハードルが低く、即戦力が求められがちな正社員や派遣と違って下積みからコツコツと経験ができることです。独学では分からなかったことや知らなかったことも、先輩社員の指導の元、少しずつ無理なくスキルアップすることができるでしょう。

アルバイトのうちは収入面が厳しいですが、「1年後には正社員になる!」といった気持ちを持って仕事に励めば、正社員登用のある職場ならあなたも正社員として働くことができるはずです。

30代前後なら、スキルを磨いてアルバイトよりも派遣または正社員でWebデザイナーを目指していきましょう。

関連記事「正社員としてWebデザイナーになるメリット・デメリット

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