期間を設定せずにWebデザイナーになる人もいますが、1日でも早くWebデザイナーになりたいなら期間を見据えて勉強した方が早く就職できます。そしてその勉強期間の目安は1年と考えます。
今回はその理由についてお話ししていきます。
Webデザイナーになる期間の目安を1年にする理由
Webデザイナーの応募資格には必須スキルが「HTML+CSSのコーディング知識、PhotoshopやIllustratorによるデザイン経験 」と書かれていることが多いです。
ということは、企業側は趣味でも何でも良いのでWebサイトを一度でも作ったことのある人物を求めているのです。
既に1回でもWebサイトを作ったことがあったり、PhotoshopやIllustratorに慣れている人なら、3ヶ月〜半年で就職できるかもしれません。
ですが全くの未経験者の場合は「HTML+CSSのコーディング知識、PhotoshopやIllustratorによるデザイン経験 」を1から身につける必要があります。各スキルを1ヶ月ずつ勉強したとしても3ヶ月はかかります。
現在無職で1日中自由な時間があるなら勉強時間も多くとれますが、社会人ともなると平日なら勉強できて2〜3時間ではないでしょうか。土日に8時間勉強するにしてもそれが毎週、毎月できるわけじゃありませんよね。
なので、必須スキルを習得するのに費やす時間を最低3ヶ月、多く見積もって半年として、その後に就活に必要なポートフォリオサイトの準備をすることを考えると、Webデザイナーに独学でなるために必要な期間は「1年」に設定して勉強するのがおすすめです。
1年後に高校受験を受けるように、「1年後にはWebデザイナーの面接を受けて受かるんだ」という気持ちで勉強してみてください。
1年でやるWebデザイナーの勉強内容
1.HTML+CSSの基礎知識を習得する(1〜3ヶ月目)
5〜10ページ未満で構いません。簡単なWebサイトを1つ作れるようにしましょう。これができれば求人の応募資格に多い「HTML+CSSのコーディング知識」はクリアです。
どこから手をつけたらいいのか分からない、という場合は「独学でWebデザイナーの勉強をしたい初心者におすすめの本」で紹介しているコーディング関係の本を読んで1つずつ進めていけば、初心者でもWebサイトを作れるようになります。
2.Photoshopを基礎レベルまで習得する(1〜3ヶ月目)
1と同時進行で、Photoshopを使ってサイトに掲載するバナーを作れるようになりましょう。最初は「なんかダサい」「うまく作れない」と感じるかもしれませんが、デザインにはセンスの他に配色やレイアウトの知識も必要となります。
「独学でWebデザイナーの勉強をしたい初心者におすすめの本」で紹介しているデザイン関係の本は、読むだけでセンスアップした気にさせてくれるので、「うまくいかない」と思っている方は一度読んでみてください。
また、Photoshopの技術を上げたい場合は「Webデザインに役立つおすすめのPhotoshopの本【初心者から中級者向け】」で紹介している本に、プロが使う技術がたくさん載っているので参考にしてみてください。
3.Illustratorを基礎レベルまで習得する(1〜3ヶ月目)
簡単な図形や絵を作る、パスを編集する、パスの上で文字を打つ、などの基礎中の基礎で構いません。HTML+CSS、Photoshopと一緒に簡単なIllustratorの操作方法も覚えましょう。
Photoshopに比べるとIllustratorの習得は難しいと感じる人も多いので、無理だと感じたらIllustratorは捨てて、その分Photoshopのレベル上げに集中しましょう。
「ロゴを作りたい」など、どうしてもIllustratorを必須とした時に覚える方が、スキルが身につきやすいです。
また、Illustratorでおすすめの本はこちらにまとめいます。「IllustratorでWebデザインに役立つおすすめの本【初心者から中級者向け】」
4.Webサイトをいくつか作ってみる(4〜8ヶ月)
1〜3ヶ月目で習得したスキルを活かしてWebサイトを1つか2つ作ってみましょう。既に1〜3ヶ月目に、1サイト作っている場合は、2サイト目3サイト目にチャレンジです。
そしてこの時、できれば友人や家族をクライアントに見立てて、サイトの制作を依頼して貰いましょう。自分が好きなように作ったサイトだと、「何のための、誰のためのサイトなのか?」という目的が不明確な場合が多いからです。
ちなみに私がサイトを作る時の簡単な流れは「知っておきたいWebサイトを作成する時の流れ8ステップ」で紹介しているので参考までにどうぞ。
余裕があればWordPressのカスタマイズや、レシポンシブWebデザインにも挑戦してみましょう。これらの知識があると多少就職に有利になるので、時間が許すかぎり色々やってみることをおすすめします。
5.ポートフォリオサイトを制作する(9〜12ヶ月)
勉強とは違いますが、ポートフォリオサイトを作ってこれまでの成果をまとめましょう。ポートフォリオは就活の際に必須となってきます。大まかな作り方は「転職に必須となるポートフォリオサイトの作り方」でも紹介してます。
ポートフォリオサイトを作ったりカスタマイズするのにも、今まで覚えてきたスキルが必要になります。一度作っては何度もブラッシュアップして、満足の行くポートフォリオサイトを作りあげていきましょう。
このポートフォリオが出来上がればあとは就職活動です!ここまで頑張ってきたならきっと良い会社に巡り会えます。
大事なのは目標を持ってやること
あなたはいつまでにWebデザイナーになっていたいですか?次の誕生日が来る前?新しい年を迎える前?それとも派遣の契約が終了になる前?
ダイエットにしても「いつまでに○kgまでにする!」と目標を決めておかないと、目標体重を達成することは難しいですよね。
それと同じでWebデザインの勉強も、目標を持って進めていかないとずるずると何ヶ月も立ち続け「何も成長していない…」なんてことになりかねません。
「いつまでにWebデザイナーになる!」という目標を持って、その日から逆算して覚えるべきスキルを身につけていくことが大事です。
また、「勉強してから1年が経って就活してるけどうまくいかない…」という場合は転職のプロである転職エージェントへの相談も考えてみてください。
転職エージェントは、これまで経験した仕事内容やスキルの相談から、自分に見合った仕事を探して紹介してくれ、それだけではなく応募書類のチェックや、面接スケジュールの調整、年収や入社日の交渉・調整など、転職を全面的にサポートしてくれるサービスです。
転職エージェントの中にもIT・Web業界専門の転職エージェントがあり、しかも完全無料で利用することができます。特に私がおすすめなのがWORKPORTです。
WORKPORTは未経験者の転職にも力を入れているので、親身になって相談に乗ってくれたりと、未経験者からの評判が良いエージェントです。
ポートフォリオサイトを準備しているなら一度相談にだけでも行ってみましょう。非公開求人も多くかかえているので、「行ってみたら良い企業に出会えた!」なんてこともあります。
求人があるのはハローワークや求人サイトだけではありません。「未経験だから」と諦める前に、利用できるものは利用してチャンスを掴みましょう。
少しずつ、一歩ずつでも良いので前へ進んで夢を掴んでくださいね。
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