会社を辞める前にやっておきたい7つのこと〜退職前の事前準備

「人間関係に耐えられない」「給料を今より多く貰える会社に転職したい」「もっとやりたい仕事ができる職場に転職したい」

など、今勤めている会社を辞めたいと思う理由は人それぞれあります。

2018年4月10日の日経経済新聞では、「17年度は転職者の求人倍率が過去最高となり、転職後の賃金が1割以上増えた人も3割」と、転職希望者にとっては嬉しい情報も発表され会社を辞めるには良い時期といえるでしょう。

しかし何も考えずにただ会社を辞めてしまうよりも、事前に準備を整えてから辞める方がより賢い選択です。

そこで今回は、「会社にいる内にやっておけば良かった」と退職後に後悔しないように、辞める前にやっておきたい7つのことを紹介します。

1.退職の意思を上司に伝える

民法で定められているのは最低2週間前ですが、引き継ぎの事などを考えると2〜1ヶ月前には上司に伝えた方が良いでしょう。

多くの仕事を持っている場合は、引き継ぎが終わらないと退社日まで残業することもあり得るので、なるべく余裕を持って伝えることをおすすめします。

2.業務の引き継ぎをする

自分が担当している仕事を確認し、引き継ぎが必要な仕事を整理しておきましょう。

単純作業で済むものや一定の流れがある業務は、マニュアルやフローを作っておけば口頭で説明しなくともそれを見て貰うだけで済むので、自身の負担も軽減されます。

引き継ぎに漏れがあると、辞めてからも電話やメールで確認の連絡が来ることがあるので、それが嫌ならしっかりと整理して引き継ぎを終わらせましょう。

3.有給休暇を消化しておく

上司に退職の意思を伝える際、「◯日までに引き継ぎを終わらせるので、それ以降は有給休暇を使用させてください」と伝えておきましょう。

多い人だと丸々1ヶ月は有給が残っているという人もいるでしょう。有給をまとめて使えば会社勤めをしていては中々行くことの出来ない海外旅行や、国内旅行に行くことも可能です。

会社側による有給休暇の取得妨害は違法となるので、もし有給消化を「駄目だ」と言われた場合は労働基準監督署に連絡して、残りの有給を全て使いきってから退社しましょう。

4.失業保険を貰う条件や持ち物を確認しておく

転職先が既に決まっているなら必要ありませんが、決まらないまま退社する可能性があるなら失業保険を貰うための条件や持ち物を確認しておきましょう。

失業保険を貰う条件

・本人に就職する意思と能力がある
失業保険は「転職活動をしているのになかなか就職が決まらない…」という人に給付されます。病気やケガ、妊娠に出産など、すぐ働けない人は失業状態と認められません。

・積極的に求職活動を行っている
実際に転職先を探す、申し込むというような求職活動が必要になります。

・退職前の期間に被保険者期間が12ヶ月以上ある
会社に12ヶ月以上働いていて雇用保険に入っていたなら特に問題ありません。ですが勤続年数が12ヶ月未満の場合、失業保険は貰えないので要注意です。

失業保険を貰うのに必要な持ち物

・離職票
会社を辞めたことを証明する書類です。
大体、会社を退職した10日以内に送られてきます。

・源泉徴収票
その会社での収入や所得税が記載された書類です。
多くの場合、離職票と同様に会社を辞めた後に届きます。

・雇用保険被保険者証
失業保険の加入者であることを証明する書類です。

他にも印鑑やパスポートなどの本人確認証明書が必要になりますが、上記3つは会社側で用意して貰う必要があります。これらがないと失業保険を貰うための手続きがハローワークで出来ないため、いつ頃受け取れるか会社に確認しておきましょう。

5.クレジットカードを作っておく

クレジットカードを作るには「審査」が必要となり、その判断基準の1つに継続勤務年数や年収などがあります。

転職した後に「クレジットカードが必要になったから作ろう」と思っても、まだ勤続年数が1年未満だと信用されずに審査が降りないことがあるため、クレジットカードがこの先必要になるかもしれないと思っているなら、会社を辞める前に作っておくことをおすすめします。

北欧のスウェーデンでは現在、現金取引がほとんどされずクレジットカードや電子マネーで支払うキャッシュレスが主要になっていて、「現金お断り」の施設も多数あります。

海外旅行に行くかもしれない、または行きたいと思っている人は事前にクレジットカードを作っておくことをおすすめします。

6.転職サイトをチェックしておく

転職を考えているなら可能な限り次の転職先を決めてから退社しましょう。その方が生活費も困らず、心に余裕ができるからです。

精神的に疲れて「数ヶ月休んでから働き始めたい」と思っているなら話は別ですが、次の転職先を決めておきたいと思っているなら、退職の意思を上司を伝える前から転職活動を開始しておくことをおすすめします。

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また、「自分の強みを知りたい、それを転職に生かしたい」と思っているなら、リクナビNEXTの「グッドポイント診断LP」もおすすめです。知らない自分を知れる自己分析が無料ででき、それが書類選考時のアピールポイントにも繋がるからです。

「自分の強みが分からない、アピールポイントもない」と思っているなら、客観的に自分を知れる診断を試してみるのも自分を知れるチャンスで良いですよ。

7.転職のプロに相談しておく

転職サイトを使う以外に転職先を見つける方法があります。

それは転職のプロこと「転職エージェント」に転職先について相談することです。転職サイトが自分で求人を探すの対し、転職エージェントはあなたに合う求人を探して転職のサポートをしてくれます。しかもなんと無料です。

転職の度に年収をUPさせている友人がいるのですが、彼女にどこの転職サイトをいつも使っているのか聞いてみたら「転職エージェント」だと教えてもらいました。

私が知らなかっただけで「なんでいつもうまくいくの?」と思うような転職者は、活用できるものは活用し賢く転職していたのです。

投稿を表示 転職サイトと転職エージェントとの違いは、転職サイトは自分で求人を探すの対し、転職エージェントはあなたに合う求人を探して紹介して...

上記のページでも紹介していますが、転職エージェントといってもITやWeb系に特化した転職エージェントから、非公開求人を多数持っている転職エージェントまで様々存在します。

「少しハードルが高そう」と思うかもしれませんが、転職活動を本格的に始めようと思っているなら試しに登録して、自分に合う転職先がないか相談してみると良いでしょう。

会社を辞める前にすることまとめ

  • 退職の意思を上司に伝える
  • 業務の引き継ぎをする
  • 有給休暇を消化しておく
  • 失業保険を貰う条件や持ち物を確認しておく
  • クレジットカードを作っておく
  • 転職サイトをチェックしておく
  • 転職のプロに相談しておく

以上、会社を辞める前にしておきたい7つのことを紹介しました。既に辞める決意が高く、「後は上司に退職の意思を伝えるだけ」のところまで来ているなら上記を参考にしてみてください。

また、転職先がまだ決まっていないなら自分が将来どうなっていきたいのか、どんな仕事をしたいのか、逆にやりたくない仕事や嫌なことが何なのかをよく考えて転職先を決めてみてください。

就職できればどこでも良いと思っていると、勤めた後に退職を繰り返すことになるので、多少自分と向き合う時間を持ってから転職先を決めることをおすすめします。

「立つ鳥跡を濁さず」ということわざのように、やることを綺麗に済ませて最終日に気持ちよく退職できると良いですね。

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