転職を有利に進めるための1つの武器として「資格」がありますよね。一般企業に応募する場合、TOEICやMOSなどが有利になりますがWebデザイナーの場合はどうでしょうか。
結論から言うと資格は必要ではなく、持っていても転職に有利になりません。
その理由については今回はご紹介していきます。
Webデザイナーの資格の必要性について
Webに関わる資格といえばWebクリエイター能力認定試験や、HTML5プロフェッショナル認定資格 、色彩検定、カラーコーディネーター検定どがあります。
私はWeb関連の会社を数社経験していますが、そこでWeb関連の資格を持っているWebデザイナーは1人もいませんでした。新人も10年以上勤務しているベテランも誰1人してです。
持っていなくてもみな即戦力として働いていける技術と知識を持っていました。
Webデザイナーになれるかが不安で、自信をつけるために資格を取るのは良いと思いますが、「転職に有利」と思って取ろうとしているのなら止めた方がいいです。
資格を履歴書に書いたところで、採用担当者の心には特に響きません。
「書いてないと自分が持っている実力が伝わらないんじゃ?」と思うかもしれませんが、採用担当者が実力を知るのに求めているのは「ポートフォリオサイト」です。
資格を取る努力をするくらいなら、その時間を1つでも多くのWebサイトやバナー、イラストなどの作品を作る時間にあて、ポートフォリオサイトをブラッシュアップさせた方が良いと言えます。
資格を取るためにかかる費用
独学で勉強をしようと思った場合、資格用の本を購入することになると思いますが、1冊2,500円前後します。
そして受験料は難易度にもよりますが5,000円〜30,000円ほどがかかります。いくつか下記で紹介するとこのようになります。
上級 | 中級 | 初級 | |
Webクリエイター能力認定試験 | 7,300円 | – | 5,700円 |
HTML5プロフェッショナル認定資格 | 15,000 円 | ||
ウェブデザイン技能検定 | 32,000円 | 18,500円 | 10,000円 |
アドビ認定エキスパート | 18,900円 | ||
色彩検定 | 15,000円 | 10,000円 | 7,000円 |
資格を取るためにはそれぞれの受講料×本代が必要となるので、決して安い買い物ではありません。
中級以降を最低2つ取ろうと考えると、受講料だけで1つ最低10,000円かかり、もう1つ取った場合は合計30,000円にもなります。
それでも資格を取りたい人に考えて欲しいこと
何のために資格を取るのか?時間はあるのか?ということをよく考えてください。
あなたが転職に特に有利にならない資格を取りたい理由は「自分に自信をつけるため」や「少しでも仕事に活かしたいから」ではないでしょうか。
ただ、Webデザイナーが勤める会社の平均年齢は20代〜30代前半が多く、未経験者が採用される可能性は1つ歳を取るごとにハードルが上がっていきます。
あなたが時間を持て余しているなら学生なら、資格を取る勉強をするのは全然良いです。
しかし社会人で未経験からWebデザイナーを目指すとなると、Webデザインのスキルアップやポートフォリオサイトの作成をする以外に、貴重な時間を割いて資格を取得する時間まで取る必要があります。
資格を取ることは無駄ではありませんが、少しでも早くWebデザイナーとして転職したいなら、自分の今の年齢も考えて「本当に資格を取った方がいいのか?もっと優先すべきことはないのか?」というこを少し考えてみてください。
資格についてのまとめ
Webデザイナーになるためには資格は必要ありません。採用にも有利にはなりません。ですが、自分に自信をつける要因の1つになったり、配色の知識については仕事に活かせれるようにはなります。
あなたが学生なら資格を取る時間を作っても良いと思いますが、社会人の場合は未経験からWebデザイナーになるのは1ヶ月でも早いにこしたことはないので、Webデザイナーの勉強+資格の勉強を取る時間があるのかよく考えてみてください。
Webデザイナーになるために勉強をしていたのに、「気づけば資格を取ることに必死で転職活動が疎かになっていた・・・」なんてことにならないように、自分の年齢と向き合って資格取得についてはよく考えてください。
最後に少しでも早くWebデザイナーになりたいなら、資格を取得するよりもやはりその時間を使ってポートフォリオサイトを充実させることをおすすめします。自分でも満足できる良いポートフォリオサイトを作って転職活動に挑んでください。