正確には「アシスタントデビュー」なのですが、1年後には脱アシスタントをして現在某企業のWebデザイナーとして働く、ハルちゃん(仮)。
今回は彼女が30歳でWebデザイナーになるために実践したことをご紹介します。
30歳でWebデザイナーになるためにやったこと
独学で勉強する
手に職を就けたいと思い、26歳くらいの時にWebデザイナーへの転職を決意しました。学生時代に簡単なサイトを作ったり無料ブログを軽くカスタマイズするくらいはしていましたが、社会人になってからはほぼ何もせず忘れていたので、本を買ってその手順通りWebサイトを作る勉強をしたりしていました。
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それとPhotoshopは持っていましたが(Ver.が7という古さでしたが)、私はどちらかというとイラストを描くのにPhotoshopを使用していて、Webサイトに掲載されるような写真を加工したり、グラフィックがきれいなバナーの作成をほとんどしたことがありませんでした。
なのでこの時に、Photoshop関係の本を買ったり色んなWebサイトのバナーを見て模写して練習していました。htmlの勉強というより当時はどちらかというとPhotoshopやIllustratorの練習をしていましたね。
ちなみにサーバーは安くて学生時代にも使っていたロリポップ!を使用していました。
27歳の時にWeb業界に転身する
Webサイトも一通り作れ、グラフィックソフトも基礎はマスターしたと思ったのでWebデザイナーへの転職活動に励みました。が、未経験からWebデザイナーになるにはやはり難しく、うまくいかなかったため、WebデザイナーのいるWeb業界に転身することにしました。
Web業界での仕事は様々あり、簡単な更新やサイトの運営業務がある仕事は多くあったので、その中から気になる企業に応募して運営担当として就くことになりました。
この時Webデザイナーの就活がうまくいかなかったのは、今思えばポートフォリオサイトを作っていなかったのが大きな原因かなと感じました。それと「絶対にWebデザイナーになる!」という決意がそこまで強くなかったのも要因だと思います。ずばりただの憧れの方が強かったんです…。
運営担当としてWeb業界のイロハを学ぶ日々
某ECサイトの運営担当者として、ページの簡単な更新をしたり企画を考えたりする中で、WebディレクターやWebデザイナー、マーケターの方と連携していて仕事をすることを覚えました。
企業のWebサイトを運営する上で必要なことや大事なことが少しずつ分かってきて、少しでも売上を上げるためにSEOについても勉強しました。SEOはWebデザイナーになっても活かせる点が多く、ここで知識を得ることができて良かったと思っています。
WordPressでサイトを立ち上げる
仕事にも慣れてきましたが、やはり仕事のメインはサイトの運営や企画。Webデザイナーへの夢を諦めきれず、今まで「何となくよく分からないから」と敬遠していたWordPressに挑戦してみることにしました。
理由は職場のWebデザイナーから「今WordPressで自社のサイトを作る企業もたくさんいる」と聞いて興味が湧いたからです。転職先の幅を広げるためにもWordPressがどんなものなのか知るためにWordPressをインストールしてみました。
新たにサーバーをレンタルし、この時初めて独自ドメインにも申し込んでサイトを立ち上げました。
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Webスクールに申し込む
独学で少しずつ勉強を続けていましたが、気づけば今の会社に入って2年…あと1年で30歳という年齢になっていました。Webデザイナーに転職するなら30歳手前の今しかない!と本格的に転職活動を始めることを決意。
しかし、独学でやっていてもよく分からない点がありました。それが私の場合はレシンポンシブWebデザインで、PCサイトは作れてもスマホサイトがうまくできませんでした。就活はPCサイトに限定して応募する、という方法もありましたが、時代はスマホ。スマホ対応ができないことにして就活に対して自信が持てなかったんです。
なので、集中的に技術を学ぼうとWebスクールに申し込むことを決意しました。実際のスクールだと平均して30万前後はかかる受講料が、Webスクールの場合はそれよりも安く20万前後、短期集中なら10万ちょっとで受講できるケースが多いので、迷いましたが思い切って投資しました。
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ポートフォリオサイトを作成し転職活動を始める
Webザイナーを最初に目指した際の就活は、ポートフォリオサイトを作成せずに転職活動をしていました。なので今回は、自分が作ったサイトやバナーを見てもらえるようにしっかり用意して転職活動を始めようと思っていました。
するとWeb業界に入った経験が良かったのか、ポートフォリオサイトを作ったのが良かったのか、3年前だと全滅だった書類審査に少しずつ通り始めたんです。
Web業界の経験も、ポートフォリオサイトを用意したこともどちらも功をなしたと思いました。高いお金を出してWebスクールを利用したのも無駄にはならず本当に良かったです。
転職エージェントを利用
書類審査には通っても面接になかなか通らず、やはり無理なのかと諦めようと思っていたのですが、知人から「転職エージェントは使っている?」と聞かれました。名前は聞いたことがあったのですが、何となくハードルが高そうで使ったことはありませんでした。
ですがよく調べてみると、未経験可でもサポートしてくれたり、しかも私が苦手とする面接の練習までしてくれるということが分かりました。このままだと自分1人ではどうしていいか分からなかったので、食わず嫌いをせずにとりあえず登録してみることにしたんです。
結果、未経験可でも可能性のあった転職エージェントから、紹介したい仕事があると言われたんです!
登録した全ての転職エージェントから仕事を紹介されるわけではありませんでしたが、WORKPORTは未経験者の転職にも力を入れているだけあって、私にもいくつか紹介してくださいました。
とりあえず諦めずに色々登録してみて良かったです。
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30歳でWebデザイナーに転職!
転職エージェントから紹介された職場でWebデザイナーとして採用が決定!正確にはアシスタントデビューだったのですが、約1年後には脱アシスタントしてWebデザイナーとして今も同じ会社で働いています。
大変なことも多いですが、諦めずに転職活動を頑張って良かったです!
30歳でWebデザイナーになれたポイント
- Web業界に入った
- WordPressサイトの知識を得た
- Webスクールを利用しレシポンシブを習得した
- ポートフォリオサイトを作った
- 転職エージェントを利用した
これは私が転職エージェントの方から言われたのですが、Webデザイナーとしての実務経験はなくてもPCサイトもスマホサイトも作れること。2つ目にWeb業界での企画や提案の経験があり、売上げを伸ばすためにSEOの知識も(多少ですが)得ていること、3つ目にWordPressの知識もあることが紹介する企業を探す上で良かったと言われました。
Webサイトを作れるだけでも紹介できる場合もあるようですが、未経験者なら他に+αで何かあった方が紹介の幅が広がるようです。
30歳までにWebデザイナーを目指す方に一言
私は最低でも契約社員以上のお給料と待遇が欲しかったので、27歳で一旦Webデザイナーの諦め運営担当に就職しました。しかしアルバイトからのスタートでも問題ない方は、もっと早くWebデザイナーの職に就けていたのではと思います。
そしてポートフォリオサイトは必ず作ってから転職活動をすることをおすすめします。転職エージェントの方にも「ポートフォリオサイトが無くて受かるケースは、あったとしてもアルバイトくらいで、取ってくれる企業はほぼないと思ってください」と言われました(^^;)
転職エージェントを利用する際も、未経験者に力を入れていたりサポートしてくれる会社を中心に登録すれば採用される可能性は高まると思います。
諦めたらそこで終わりなので、食わず嫌いせずに色々登録して試してみることをおすすめします!
以上、ハルちゃん(仮)からの体験談でした。
ハルちゃんは友人の紹介で出会った同い年の女性なのですが、ほぼ毎日が終電帰りにもかかわらず、土日もほとんど遊びに出かけるというパワフルあふれる元気な女性です。また仕事についても色々聞かせてください〜!