会社を辞めたい…Webデザイナーの私が転職を考えた時にやった4つのこと

Webデザイナーをやっているけれど今の会社を辞めたい…でもどうしよう、と思っている方のために、私が転職を考えた時の状況、当時抱えていた不安をふまえ、転職に備えてやった4つのことを紹介します。

会社を辞めたいと思った時の状況や不安

当時の状況

  • 32歳の中小企業の派遣
  • 仕事内容:Webデザイン、サイトの運営、資料作成、アクセス集計等
  • Web担当者:自分1人
  • 残業時間:月5〜10時間程度
  • 勤続年数:1年半

作成するページに関してはサイトの特集や新規ページを作成するのがメインで、更新頻度は頻繁でも、それほど難しい作業はありませんでした。

退社時間も担当者から来る作成ページの発注依頼さえ遅れなければ、ぎりぎり定時で帰れる会社でした。

しかし、徐々に回ってくるようになった雑務。

コピー、製本、ファイリング、DVDへのデータコピー、営業事務かと思うような営業のサポート&電話対応、コンサルティングのようなアドバイス…契約外の仕事をどんどん任されるようになりました。

各部署ごとに毎月の目標数値があり、うちの部署も目標を達成することが多く、全体の士気も良いような感じでした。目標が達成出来ている分、次年度の給料にも反映されるでしょう。

しかし私は派遣。契約外の仕事が回ってきてるのに、時給は増えません。ただ働きです。やんわり断りの言葉を告げても「出来る時に」「出来れば」と頼まれ、派遣会社を通しても同じような言葉が返ってくるだけでした。

「前任者の時よりも、サイトがきれいになったねとお客さんからよく言われるよ」「またアドバイスして欲しい」と度々声をかけられることもありましたが、時給の話になると口を閉ざされるのです。

派遣は派遣、嫌なら辞めれば良い。そんな言葉が1年を過ぎたあたりからずっと頭を過ぎるようになっていました。

転職を考えた際に感じていた不安

1.年齢やスキル

転職したいけれど30歳を超えているので雇ってくれる会社があるかか不安でした。実際はあるのですが、私は自分に自信が持てず、不安が勝ってしまっていました。

今までWebデザインを中心にマーケティングやディレクション、メルマガの制作、サイト運営等、様々な仕事をしてきましたが、この年齢になるとWebデザインの仕事よりもディレクターやマーケティングの仕事を求められることが多く、それらは私にとってやりたくない仕事でした。

ならフリーランスは…とも思いましたが、私は口下手で営業も苦手なので出来れば会社員として働いていたいと思っていました。

2.勤務期間

今の会社に居てまだ1年半しか経っていなかったため、勤務期間の短さが転職に不利になるのではと思いました。

今の仕事を辞める理由は「業務外の仕事が増え続けたから」「Webデザイナーとしてのスキルをもっと高めたいから」と言えば面接で納得してくれる会社がほとんどでしょうが、私は「懸念点を持つ会社もあるかも…」と、まだ起こってもいない未来に勝手に不安を感じていました。

3.転職前の派遣切り

「転職したい、準備をしよう」と思っていても、その準備が終わる前に派遣を切られるかもと冷や冷やしていました。

しかしその反面、「辞めるんだから業務外の仕事はどんどん断ろう」と開き直ってもいました。

実際、本業のWebデザインの仕事も業務外の仕事により押されていたので、結果、仕事を断っても派遣を切られることはありませんでしたが、小さな不安を抱えてずっと働いていました。

不安を払拭するために、転職する前にやったこと

1.ポートフォリオサイトを準備する

転職にはポートフォリオサイトが必須となります。

これまでに制作したり携わってきたページを、ポートフォリオサイトに載せました。私の場合、仕事で制作してきたページの作りはワンパターンなものが多く差別化しにくかったので、バナーなどのグラフィック制作物を多く載せました。

そして、「このページを作るために○○を習得した」、「今の会社に入ってから、このソフトを使えるようになった」など、スキルの整理もしていきました。

「早く会社を辞めたい」と思っても、すぐに転職活動を始められる人は少ないです。

ですが、ポートフォリオサイトだけでも少しずつブラッシュアップして転職への準備をしておけば、万が一派遣を切られることになった時や、会社を1ヶ月以内にでも辞めたいと思った時にいつでも転職活動をすることができます。

自分の身を守るためにも、会社を辞めたいと少しでも思ったら、ポートフォリオサイトを更新しておく。転職に向けて動き出した始めの一歩でした。

2.やりたいこと、やりたくないことを整理する

働いてみると「この作業好きだな」「でもあの作業は嫌い」という、自分の好き嫌いがだんだん分かってきます。

私の場合、Webサイトをコーディングしたりバナーを作るのは好きでしたが、マーケティングのような数字が絡んだ仕事や、パワポを使っての資料作成があまり好きではありませんでした。そして、なんでも屋のような雑務や電話対応が多い仕事も嫌でした。

今まで色々転職して少しずつわかってきたことは、「やりたい仕事がある職場」に絞って転職活動をするのではなく「やりたくない仕事がない職場」を選んで転職した方が良いということです。たとえ給料が多少減ってでも、です。

募集要項にある「Webデザイン以外にもマーケティングやディレクション、色々経験できます!」という言葉は良いようにも聞こえますが、Webデザインの仕事をしつつ、マーケティングやディレクションも色々しなきゃいけないということです。

「Webデザインがやれる職場ならどこでもいいや」と思って就職すると、自分がやりたくない仕事にまで時間を使うので、「何のために働いているんだろう…」と自分を見失うことにもなりかねません。

将来Webデザイナーを経て、マーケターやディレクターを目指す場合はそれでも良いですが、作業の中に好き嫌いがあるなら次の転職先で「やりたくない仕事」も整理して転職活動に挑むことが大切です。

自分の「やりたいこと」「やりたくないこと」を今一度ゆっくり考えてみてください。よく知らない仕事が募集内容に混ざっている場合は、それについてよく調べることが「やりたくないこと」を避けるためにはとても重要になってきます。

3.履歴書や職務経歴書を作成しておく

ポートフォリオサイトの準備と、やりたいことやりたくないことの自己分析が終わったら、履歴書や職務経歴書を作成しておきましょう。

志望動機や自己PRを考えたりと、各書類を準備するのには意外と時間がかかります。

一度にまとめてやるのではなく、できるところから準備しておけば、いざという時の面倒臭さも半減します。

4.転職エージェントを使ってみる

私の場合、もっと相談できる相手が欲しかったので、転職のプロである転職エージェントを利用していました。派遣や転職サイトでも求人を探していましたが、転職先の可能性を増やすために転職エージェントも利用していました。

今の自分のスキルや仕事内容に自信がなく、転職に足踏みしている場合も転職エージェントに相談することにより開けてくる未来があります。

転職エージェントは色々ありますがIT・Web系に強い転職エージェントだと

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があります。

また、フリーランスを考えているなら、業界最大級の案件を保有している「レバテックフリーランス」に相談するのも有りです。

登録が必要になりますが、 Web業界・技術に精通した専門のコーディネーターが、Web系を中心とした案件情報を色々と提案してくれ、キャリアに関する相談にまで乗ってくれます。

フリーランスでやっていきたいけれどまだ不安、という方は一度相談してみてください。私の元職場の先輩はこちらを利用して、現在もフリーランスで活躍しています。

現在の私

中小企業の某部署でWebデザインとサイト運営を中心にした仕事に就いています。

転職前に抱えていた年齢やスキル、勤務期間等については結果的にさほど影響はありませんでした。転職は実際に2年目を過ぎたくらいから始め、半年後に良いなと思える会社に就職できました。

自分が思っている以上に世界は広く、転職期間に余裕を持って探せば自分にあった会社に会える確率が高まると思えました。

私は転職エージェントを使って転職先を決めましたが、当初はやはり不安材料の一つであったやりたくない仕事(マーケティングやディレクション)を含んだWebデザインの仕事を紹介されることが多かったです。

しかし熱心に相談に乗ってくださり、私がやりたくない仕事が入っていない転職先をいくつか紹介してくださいました。転職エージェントを使ったことがないなら、勿体無いので一度使ってみることをおすすめします。当時利用していたのはこちらの3つ。

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転職は運ゲーです。面接で良い手応えがあっても実際入ってみないと、その会社の本当の姿は見えません。私の今の仕事も、いつ変化があるか分かりません。

ですが、転職前の仕事に比べるとずっと満足のいく職場環境で仕事が出来ているので、転職して良かった!と思っています。

まとめ

転職活動は面倒くさいです。良い転職先に巡り会うまでに何度も、エントリーシートを出したり面接したりします。

しかし今会社を辞めたいと思っているなら、そんな苦労をしてでも新しい職場に移った方が明るい未来が待っている可能性の方が高いのではないでしょうか。

営業スキルやコネがあるならフリーランスとしてでもやっていけるでしょう。

悩んでいることがあるなら「この先どうしよう」ではなく、「この先何をすべきか、どのようにすべきか」ということを1つずつ考えて行動してみてください。

今いる場所から脱出するためにも一歩ずつ前進して行きましょう。

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