多いと言われるWebデザイナーの残業理由3つ

Webデザイナーの仕事は激務で残業が多いというイメージを持つ人は多いですよね。Webデザイナーの仕事はクライアントがいて、決まった納期が毎回発生するため、残業になることもしばしばあります。

しかし月に80時間以上残業をする会社もあれば、ほぼ残業がなかったり月10時間程度の少ない会社もあります。実際に何故、Webデザイナーは残業が多くなってしまうのかという理由を私の経験のもとお話ししていきます。

1.クライアントの確認が遅い

Webデザイナーがいくらスケジュールに余裕を持ってサイトやページを作っていたとしても、クライアントの確認が遅いと、スケジュールは少しずつ遅れていきます。

担当者が出張に行っていたりミーティングで不在という理由で確認が遅れ、丸1日〜2日間、確認待ちで消えることもよくあります。

作業は19時くらいに終わったものの、今日中に確認するのでどうしても待っていて欲しいと言われ、22時くらいまでに居残っていたら確認するはずの担当者が「帰った」と連絡があったこともありました。

こちらがクライアントの確認が遅れることを想定して、余裕を持ってスケージュールを組んでいたとしても、クライアント次第では理不尽に待たされる場合も多々あるのです。

その分、納期も延期することができれば良いのですが、CMの公開日が決まっていたり事前にページの公開日が告知されている場合だとそれも不可能なのです。

2.急な修正が入る、または何度も来る

一度作ったページやサイトに対して修正が入ることは当たり前です。しかし、OK後や納品間際に残業確定の修正が入ることがあります。

実際にあった修正依頼をいくつか紹介すると

◆文字を変えてほしい
バナーはタイトルの文字数や載せる画像とバランスを取って作っています。なので文字数1つ変わるだけでそのバランスが崩れるので、文字1つ増やしたり減らしたりすることは以外と大変なのです。

しかもバナーサイズはリサイズして複数のサイズを作ることが多いので、修正が入るとそれを全て修正する時間が必要になります。

◆画像素材を変更して
文字の変更と似ていますが、こちらも素材の色や大きさを考えて、バナーを作成しています。それが変更となると一からバランスを考えることになるので、地味に大変です。

ある特集ページで、顔出しで担当者が商品を紹介するという企画があったのですが、掲載前日に「本人からやっぱり恥ずかしいと顔出しNGが出たので、別の人に変えてください」と連絡があり対応したこともありました。

◆画像素材が使えない
もらった画像の画質が悪かったり小さすぎて使えないケースです。結果、こちらで代用できる素材を探したり作る羽目になりましたが、これは今後こういうことがないよう、画像について説明して使える画像をもらうしかありません。

◆上司から内容NGが出る
クライアント側の確認者がOKを出したとしても、その上司が後から内容を見て修正を依頼してくるといったケースです。

というような理由から残業が発生するのですが、クライアント側の理由から、翌日公開で進めていた案件が急遽公開延期になり、残業が無駄になることもありました。

1つの1つの修正が例え30分以内に終わるものだったとしても、積み重なると修正の多さ=残業の多さに直結するのです。

3.限度以上の仕事が追加される

Webデザイナーの仕事は、1つの仕事によって大体作業工数が決まっているので、引き受けられる案件にも限度があります。その限度を超えて、仕事をふられると納期に間に合わすために残業が発生するのです。

それが突発的なもので、たまに発生する程度ならまだ良いのですが、いつも限度以上の案件が入ってくる職場の場合は残業も当たり前になっているので一向に仕事が終わりません。

間にWebディレクターが入ってスケジュールの調整をしてくれれば良いのですが、クライアントにNOと言えるWebディレクターがいない職場やWebデザイナーの立場が弱い職場だと、自身の負担が増えて疲労もストレスも多い職場環境になってしまいます。

特にWeb制作会社の方が、Webサービスを自社で行っている会社よりも残長時間労働、毎日終電という傾向が多いです。

何故ならWeb制作会社は受託案件なので、クライアントから支払われる制作費が低かったり毎月の案件数が少ないと、人件費を払っただけで収益が0になる場合もあるからです。それをカバーするために、少ない人数で多くの案件をこなそうとして残業が発生するのです。

まとめ

残業の多さは会社による、といってしまえばそれまでですが、残業をあまりせずに、仕事もプライベートも充実させたいのならば、Web制作会社よりも自社サービスを行っている会社のWebデザイナーの仕事を探すのが比較的おすすめです。

残業で頭が痛くなったり胃がキリキリすることもありますが、Webデザイナーは基本デザインが好きです。仕事自体は嫌いじゃないので例え残業があっても続ける方が多いです。

Web制作会社も自社サービスを行っている会社のWebデザイナーも、それぞれメリットがあるので、やりがいを感じそうな仕事内容なら多少の残業は気にせず、目に止まった会社に応募してみれば良いのではないでしょうか。

度重なる残業を乗り越えると自分が成長していることに気づくこともあるはずです。あなたがWebデザイナーになるために何を優先したいのかよく考えて就職先を探してみてください。

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