Webデザイナーの求人サイトには「未経験可」「実務経験不問」「未経験歓迎」とある求人が多数存在しています。それなのに応募しても全く受からない…ハードルは低そうなのになんで?と思っている方もいますよね。
実際は「未経験可」とある求人でも簡単に受からないのが現実で、「未経験可」の意味があなたと企業側でズレている可能性もあります。
そこで今回は、企業側の考え方と未経験でも受かりすくなる方法をお伝えします。
未経験可の求人に応募しても受からない理由
1.応募者の中に経験者がいた
勘違いしてはいけないのが、募集要項に「未経験可」とあっても「未経験者を積極的に採用している」「未経験者でも受かりやすい」というわけではない、ということです。
たとえ「未経験可」の求人に「経験者優遇」と書いていなくとも、企業側としては経験者を優遇します。なぜなら経験者の方がスキルや知識があることが多く、教えることが少なくてコストがかからないからです。
あなたがある程度のスキルを持っていたとしても、経験者からの応募があった場合は、それだけで未経験者は不利となってしまいます。
2.自分より優れる未経験者がいた
応募資格の中には必須スキルや歓迎するスキルが書かれていますが、主な必須スキルとして多いのが「Dreamweaverやテキストエディタを使ったコーディングの経験」と「PhotoshopやIllustrator等を使用したWebデザイン経験」です。
それに加え歓迎するスキルとして多いのが
・WordPressの知識
・レスポンシブサイトの制作
・SEOなどのマーケティングの知識
です。「これらのスキルは全くないけれど、必須スキルは習得しているから大丈夫でしょ」と思うのはアルバイトの募集でない限り危険です。
実務経験はなくともPhotoshopやIllustratorの経験はあったり、自分でWebサイトを作った事がある人なんて世の中にはたくさんいます。
そのライバルたちに差をつけるには「歓迎するスキル」のどれかを少しでも学んでいないと採用にたどり着くのは厳しいといえます。
3.ポートフォリオサイトを記入していない
募集資格に「ポートフォリオのURLがあればご記入ください。」とあれば、「ないから記入なしで応募してもいいよね」と思うかもしれませんが、ポートフォリオの記入なしではほぼ受かりません。
スキルシートや自己PR欄に「Webサイトを作るのが好きです、PhotoshopやIllustratorも得意です」と書いたところで、あなたが本当にWebサイトを作れてPhotoshopやIllustratorを扱えるかなんて分からないからです。
中にはポートフォリオサイトの記載がないだけで不採用にする企業もあります。「未経験ならスキルはポートフォリオサイトを見て判断するからURLを載せておいてね」と思っているので、必ずどこかに記載しておきましょう。
ポートフォリオサイトのない実力が分からない未経験者よりも、ポートフォリオサイトのある実力が明確な未経験者が優遇されるので、あなたのスキルを知ってもらうためにもポートフォリオサイトは必ず用意して応募しましょう。
「未経験可」の求人を出す理由
そもそも、企業が求人を出す理由は、「業務が増えたことによる人手不足の解消」「退職する人の欠員補充」などがあります。
その求人を出す際、「未経験可」の応募者を募る理由は主にこの3つです。
- ただ単に応募者の幅を広げたいため
- やる気や人柄、コミュニケーション能力といった人間性を重視しているため
- 未経験でも経験者同様の最低限使えるスキルを持っていれば問題ないため
企業側からすると経験者に来てもらった方が教えることも少なく良いのですが、募集内容を「経験者のみ」に絞ってしまうと、求めてるような人からの応募が来ないことがあります。
例えば経験者でも応募理由やスキルがぱっとしなかったりする場合です。そんな経験者より、未経験でもやる気やある程度のスキルがあるなら、その人を採用しようと企業は考えているのです。
未経験でも受かるためには
- 必須スキルに加え、歓迎されるスキルをいくつか習得する
- ポートフォリオサイトを記載して応募する
この2つを最低でもやっておくと未経験でも採用される確率はぐっと上がります。
「未経験可」の求人なのに落ちてしまった…と凹むこともあるかもしれませんが、日々スキルアップに励み、次から次へと応募していきましょう!
未経験者が受かるポイントについては「未経験からWebデザイナーに応募する人が書類選考で受かる4つのポイント」や「未経験でWebデザイナーの面接に合格する3つのポイント」でも書いているので詳しくはこちらも参考に。