Webデザインの職業訓練で面接に受かるための6つのポイント

応募者全員が通えるわけではない職業訓練。Webデザイナーの職業訓練を受けるには、ほとんどのハローワークで面接が必要になります。

Webデザイナーの職業訓練には定員があり、それを超えた場合のみ面接があるのかというとそうではなく、募集定員に達していない場合でも面接はあります。

前回の「職業訓練でWebデザイナーになれなかった私がやれば良かったと思った3つの事」で話を聞いた友人に、今回も実際に面接を受けた時の話を聞かせて貰ったので、Webデザイナーの職業訓練に受かるためのポイントについてまとめておきます。

Webデザインの職業訓練に受かるポイント

その1.職業訓練校が求めている人物像を知る

最初に言ってしまうと、Webデザイナーでも他のコースでも、職業訓練校が求めている人物像は大体同じです。私が通っていた訓練学校の先生に聞いた話によると

・就職する意欲がある人
・就職できそうな人
・やる気がある人
・クラスの和を乱さない人(授業の邪魔をしない)

が、ポイントになってくると言っていました。

職業訓練校は、無償で運営しているわけではなく国や都道府県からお金を貰って運営しています。就職率が悪いコースは指導が入ったりコース自体の開講が無くなる可能性だって出てきます。

そのため「就職する意欲がある人」や「就職できそうな人」を面接で判断し、合否を決めているのです。また、逆に職業訓練を受けなくても良いほどの資格やスキルを持っている人も落とすことがあるそうです。

その2.志望動機を1〜2行で終わらせない

ハローワークから貰う冊子には「志望動機」を記入する用紙がついています。そしてそこにはこの講座を選んだ理由や、訓練終了後はどういう職に就きたいかなどを書く欄があります。

「Webデザイナーになりたいので応募しました。よろしくお願いいたします。」

だけでは、やる気があって本当に就職したいと思っているのかが分かりません。「動機が弱い」と選考から外される可能性があります。

私が書いた内容を例にあげると

「学生時代からWebデザイナーの憧れがあり、独学でWebデザインの勉強をしたりブログのカスタマイズをしたりしてきました。しかしレスポンシブWebデザインが私にとっては難しく、いつも挫折してしまっていました。職業訓練でHTML&CSSの基礎やレスポンシブWebデザインをしっかり学び就職につなげたいです。」

のようなことを書いて提出しました。

志望動機を書く時は、数ある職業訓練の中で「なぜWebデザインなのか」、「職業訓練に来てどう就職に繋げたいのか」を意識して書いてみてください。

その3.面接は無難にスーツで行く

特に指定はありませんが、迷うならスーツで行きましょう。スーツはリクルートスーツではなく、きれいめのジャケットとパンツでも大丈夫です。私はそれにジャケットの中にカットソーを着ていきましたが受かりました。

見た目は「就職する意欲があるのか」という判断材料になってくるので、金髪などの目立つ髪色やピアスをたくさんしていくのは微妙です。控えめに落ち着いた格好で行きましょう。

中には私服で来ていた新卒くらいの若い子もいましたが、ほとんどの人はスーツで来ています。もしも落ちた時に服装で後悔くらいするくらいなら、迷わずスーツで行くことをおすすめします。

その4.面接で質問される内容を想定しておく

職業訓練の面接では、企業の面接のような質問をしてきます。私の場合だと

・なぜこの職業訓練を申し込んだのか
・会社をやめてから現在までの就職活動状況について
・前職を辞めた理由
・どんなWebデザイナーになりたいか
・最後に質問はありますか

というようなことを聞かれたと思います。私もそうなのですが緊張しやすい人はいきなりの質問に戸惑うと思うので、事前にしっかりと回答を考えて答えられるようにしておきましょう。

職業訓練の面接では「就職する意欲がある」ということを相手に伝わらせることが大事です。

「なぜこの職業訓練を申し込んだのか?」という質問に対し「失業保険を延長したいので」と正直に答えても落ちるだけです。

「Webデザイナーとして就職するため」

この気持ちや、やる気が伝わる答えを考えておきましょう。

その5.筆記試験が心配なら過去問題を見ておく

職業訓練には面接だけではなく筆記試験(適切検査)もあります。私は当日にこのことを知ってかなり焦りましたが、中学卒業レベルの国語と数学の問題が出ます。

私は数学が苦手で、嫌いな関数や忘れていた方程式などが出た時はほとんど答えることができませんでしたがそれでも受かりました。

心配な方は過去問題を見れば良いと思いますが、筆記試験より面接の方が重視されていると思うので、「筆記試験がある」ということだけ覚えておけば良いでしょう。

その6.職業訓練の説明会に参加する

職業訓練では、募集期間中に何度か訓練説明会を開催しています。訓練の内容を細かく説明してくれるので、実際にどういう訓練内容を行うのかを把握することができます。

そしてこの説明会は、参加したかどうかが訓練校側に分かるようになっています。

私は職業訓練の申し込み締め切りギリギリに応募したので、説明会には参加しませんでしたが、「意欲を示す」という意味では説明会に参加しておくのもおすすめです。

職業訓練に受かるポイントのまとめ

  1. 職業訓練校が求めている人物像を知る
  2. 志望動機を1〜2行で終わらせない
  3. 面接は無難にスーツで行く
  4. 面接で質問される内容を想定しておく
  5. 筆記試験が心配なら過去問題を見ておく
  6. 職業訓練の説明会に参加する

以上6つのポイントについてまとめてみました。

職業訓練の面接について少しはイメージ出来たでしょうか?初めての応募で面接となると不安になるかもしれませんが、合格するためにもこれらをしっかり対策しておきましょう。

また、受かりやすいコツやどんな人が受かる(または落ちる)のかは、説明会に参加した時やハローワークで相談員に職業相談をしている時に聞いてみるのも有りです。

職業訓練は失業保険を貰いながら無料で受けることできるので、就活をしながらスキルアップを図りたい人にとってはとても助かる制度です。

Webデザイナーとしてデビューできる日が来るのを陰ながら応援しています。

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